社会にでるまでは、自分がサービスを受ける側。でも働くようになって、サービスを提供する側になると、また違ったものの見え方がありそうです。カフェチェーンを展開する会社で働く女性は、「サービスをする方だって人間。笑顔の裏側にある苦労など、“中”に入ってみないとわからないことだらけでした」と話します。
今回JOBRASS編集部では、サービス業を中心とした、“土日祝が休みではない”働き方をしている社会人109名に、今の仕事についていたからこそ、身についたことや知ったこと、成長できたことを教えてもらいました。
まずは、その業界ならではの知識や習慣。インストラクターをしている女性(27歳)からは、「体力」という声も。
・IT情報セキュリティに関する知識(女性/保険/49歳)
・パソコンや周辺機器の設定に詳しくなった(女性/コールセンター/41歳)
・衛生面(女性/飲食業/35歳)
・家でも活用できそうなこと、料理に関することなど(女性/飲食店/42歳)
・金融知識(女性/金融/44歳)
・犬の病気やカーミングシグナルなど(女性/ペット業界でトリマーの仕事/36歳)
・交通ルールに詳しくなった(男性/タクシーの運転手/41歳)
そして、もっとも多かったのはコミュニケーションに関するもの。さまざまな人と接するなかで、否が応でも磨かれていくようです。
・いろいろな世代の人との接し方が身についた(女性/娯楽業/27歳)
・コミュニケーション力(女性/アパレルの販売/33歳)
・人とうまく会話する力がついた(女性/飲食サービス/26歳)
・人見知りが改善されたような気がします。(女性/飲食店/31歳)
・人前で堂々と話す力(男性/教育業界で講師の仕事/39歳)
・人前で話す事が出来る様になった(男性/電子部品製造/42歳)
また「様々な生き方や考えかたが、あって当然なのだということ」(女性/サービス業/42歳)を知ることは、「忍耐力」や、「思いやり」にもつながるようです。
・いろいろな場面での対応方法(男性/販売業/41歳)
・いろいろな人が関わって世の中が成り立っているのがわかったこと(男性/不動産/45歳)
・瞬間的にものを言わない。忍耐、受け流す技術。気にしない(男性/人材業/31歳)
・人をおもんぱかること、話をよく聴くこと(女性/リラクゼーション業/35歳)
・人の気持ちを考えるようになった(女性/サービス業/24歳)
・人にやさしくできるようになった(女性/介護職/34歳)
・高齢者に対する尊敬の気持ち、感謝の気持ち、人を思いやる心(女性/介護/32歳)
・会話の仕方、マナー、気使い、言葉使いなど(女性/飲食業/40歳)
・患者様のこれからの人生をよりよくいきるために自分になにができるかと考えて考えて考え抜くことで、人のために行動する難しさと大切さを学んでいます(女性/作業療法士/23歳)
・相手のことを思いやり、また街中でも 障害者のかたを見かけたときに 適切に安全に 誘導してあげることが出来るようになった(男性/介護福祉関係の会社で、ガイドヘルパーの仕事をしている/48歳)
・相手の立場に立って考える癖が付いた(男性/不動産/35歳)
そして、改めて、「人は一人では生きていけない」といったことを実感するという声も多く寄せられました。
・人との繋がりを大切にすることを身につけたことで、前より少しだけ成長できたと思う。(女性/ドラッグストア/31歳)
・人はひとりでは生きていけないということを学んだ(男性/介護/41歳)
・親と人生への感謝(女性/教育/48歳)
・病気で苦しんでいる人と寄り添うことで、命の大切さ、健康のありがたさが痛感できた(男性/医療業/47歳)
サービスを提供する側になって初めてわかる「大切なこと」。生身の人間と触れ合うなかで、人間的な成長も大きいようです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:土日祝が休みではない仕事をしている社会人 計109名