人の笑顔を見ることが好きという人が多いサービス業界。自分次第で、仕事が楽しくもつまらなくなるもなるためか、「将来は独立して……」という声もよく聞かれます。確かに飲食業などでは、会社勤めの人より独立志向が強い人が多そうです。サービス業に携わる人たちは、自身のキャリアプランをどのように考えているのでしょうか?
今回JOBRASS編集部では、サービス業を中心とした、“土日祝が休みではない”働き方をしている社会人109名に、将来のキャリアや人生のプランについて話を聞きました。
もっとも多かったのは、資格取得や勉強など、スキルアップをしたい(している)という声でした。
「スキル(資格)UPして給料の底上げをしたい」(男性/介護職/42歳)、「給料アップ、スキルアップのため学校に行く予定」(女性/医療業/38歳)など、給料アップのためという人も散見。「技術」(知識)ベースで給料が決まるサービス業に携わる人にとっては、資格の有無で基本給や手当が変わることもあり、死活問題ともいえそうです。
・資格を取得したい(男性/飲食業/41歳)
・自己啓発、資格取得(男性/教育業界で講師の仕事/39歳)
・とにかく勉強する(男性/不動産鑑定士/45歳)
・集客を上げたいので書籍で勉強中。スキルアップは資格更新に義務付けられた講座を主に活用(女性/リラクゼーション業/35歳)
・常に創作活動を心掛けている(男性/グラフィックデザイナー/38歳)
・技術を身につける(女性/SE/41歳)
外国人観光客が増えているためもあるのでしょうか、さまざまな年代の人から、語学力を上げたいという声も寄せられています。
・語学 専門知識(男性/ホテル/40歳)
・語学力を身につける(女性/アパレル/26歳)
そして、独立したいという人も少なくありません。多かったのは30代からの声。20代は目の前のことを遮二無二こなすのに精一杯で、多少経験を積み、力もついてきた30代になると、具体的に「独立」を見据え始めるのでしょう。
・いつか自分のお店を持ちたい(女性/アパレルの販売/33歳)
・42歳で転職して管理職としてキャリアを積んで、50歳からフリーで独立する(男性/不動産アドバイザー/38歳)
・技術職なので、経験と技術をアップさせて将来は自分でやりたい(女性/ペット業界でトリマーの仕事/36歳)
「貯金」という声も多数。「働けるうちに働いておきたい」という考えだからこそ、土日祝が休みでなくても、働けるともいえそうです。
・仕事を辞めるまでにできるだけお金を貯めて、あとはアルバイトでもしながら生活のリズムを整え、すきなこと、趣味にかける時間を増やし毎日生き生きと生活したい(男性/小売業界/43歳)
・働けるうちに働いて老後はゆっくりしたい(女性/運送屋/39歳)
・年金に頼らない為の資産の構築(男性/玩具小売業/40歳)
・老後のための貯蓄が出来るぐらい働ければと思っています(女性/飲食店/31歳)
一方で、「キャリアアップは考えてない」(男性/ホテル/42歳)、「楽しくずっとしていきたい」(女性/飲食サービス/26歳)、「自由気ままに生きる」(男性/不動産/45歳)など、キャリアや人生のプランについては何も考えていない、という声も多く見られました。もともと好きなことを仕事にしている人が多いせいか、今を楽しく過ごすことに全力をかけ、その積み重ねが、気がつけばキャリアやスキルになっている……という人が多いのかもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:土日祝が休みではない仕事をしている社会人 計109名