売り手市場である現在、説明会を無断で欠席したり、選考を連絡なしに辞退したりする就活生のことを一部では「ブラック就活生」と呼ぶ……という報道がありました。
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に対し、そうした就活生を見たことがあるかどうかをアンケート。「ある」と答えた担当者には、どんな就活生だったのかを教えてもらうとともに、「ない」と答えた担当者にも、そういった就活生に対して言いたいことをぶつけてもらいました。
【「ブラック就活生」を見たことがありますか?】
・ある 47.0%
・ない 53.0%
なんと、「ある」と答えた担当者が47%とほぼ半数! では、そんな就活生に向けて、採用担当者たちが一言!
相手に連絡をするのは最低限のマナー。「マナーがなっていないのが、同じ大学の学生ばかりだと大学自体の教育に疑問を感じることもあります」(女性/総務・人事・事務/41歳)という声もあり、自分のせいで後輩に迷惑をかけることにもなりかねません。
・どんなときも連絡ぐらいしてほしい(男性/総務・人事・事務/41歳)
・最低限のマナーを身に着けるべき(男性/営業・販売/43歳)
ある採用担当者(男性/営業・販売/41歳)は、「選択肢があるからと思って、安易に考えているし、本当に働きたいという意識が薄い学生が見受けられる」と話します。企業側が真剣に採用しようとしているのですから、学生も緊張感をもって臨んでほしい、というのが担当者たちの思いです。
・就職する気ないなら活動辞めたら(女性/その他/28歳)
・社会人になる気がないのなら就活はすべきじゃない(女性/その他/25歳)
・冷やかしの面接はお互いの時間の無駄(男性/その他/46歳)
・やる気のある仕事がある企業のみエントリーして(男性/総務・人事・事務/42歳)
“マナーを守っていない、ということは、社会(企業、仕事)をナメていること”と断言する担当者も少なくありません。
・社会をなめるな(男性/公務員/30歳)
・企業をナメんなよ!(男性/総務・人事・事務/46歳)
・若者全体かは分からないが、自分中心に物事を考えている人が多くなっていると思う。社会を経験しないと分からないことかもしれないが、なぜ働く場所があるのかなど経営の視点でも考えられる人が増えれば良いなと思う(女性/その他/29歳)
また、「約束していた面接の時間に遅刻する、すっぽかすなど、売り手市場だからと思ってそうしたいい加減な態度を取って就職先を決めても、社会人になって同じような態度でいれば簡単にクビになる。仕事をなめるな。社会人になるということは責任を持つということである」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)という声にあるように、“自分に返ってくる”という声が下記のように多数寄せられました。
・やはり人としての常識やマナーは、自分のためにも守ったほうが良い(女性/その他/41歳)
・社会人のマナー=世間のマナーです。そういう事を自覚しないと将来、しっぺ返しが来ます(男性/研究・開発/45歳)
・自分の振る舞いは、最後は自分に返ってくる(男性/営業・販売/32歳)
・自分の行動の結果は自分に返ってくるという事は覚えておくべき(女性/デザイン関係/36歳)
その他、“そういう人は、どこに行っても同じ!”という見方も。
・時間に遅刻する様な奴は働いても遅刻する(男性/コンピュータ関連以外の技術職/43歳)
・マナーがなっていないのは、信頼性がない人だと思われる。他の企業に行っても同じことをすると思う(男性/総務・人事・事務/45歳)
マナーを守るのは、社会人になるための第一歩。いい加減な気持ちで就職口をみつけると、“いい加減”に扱われてしまいかねないよ……と、採用担当者たちは暗に言っているようです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の採用担当者 計100名