就活のステップにおいて、インターンシップ制度を設けている企業は珍しくありません。学生側にとっても、「働いてみたら思っていたのと違った……」というミスマッチが防げるとして人気です。
内定に直結しないとはいっても、自分の存在を売り込むチャンスであることは確か。でもそれは、裏を返せば、態度によってはマイナス評価になることだってありえるということです。そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、インターン中に気をつけるべきことや意識するべきことを教えてもらいました。
もっとも多かったのは「マナーさえしっかりしていればなんとかなる」(男性/その他/42歳)など、マナーについて。では具体的に、気をつけるべきマナーを見ていきましょう。
まず、時間は厳守。身だしなみは、清潔感に気をつけて。
・遅刻厳禁(女性/その他/42歳)
・清潔感、身だしなみに気を使うこと(男性/公務員/37歳)
・言われた時間の15分前には到着する(男性/営業・販売/47歳)
言葉遣いは、尊敬語や謙譲語、丁寧語などをきちんと使い分けられるように。学生言葉はもちろんNGです。
・言葉づかい。電話が、かかってきてしまった時の対応とか(女性/その他/48歳)
・言葉遣いは最低気をつけるべき(男性/公務員/48歳)
・言葉遣いや服装など社会人に求められるレベルのマナー(男性/その他/46歳)
・敬語をきちんと正しく話せる(女性/総務・人事・事務/40歳)
・学生言葉を使わない(男性/営業・販売/43歳)
採用担当者からの声で目立ったのが、スマホにまつわる苦情でした。四六時中手放さない人もいるようですが、インターンシップ中は電源を切るか、着信音はオフにすること。ヴァイブレーションでも、気になる担当者はいます。また、メモをとるときにカメラやメモ機能でスマホを使うのも、引っかかる担当者もいます。
・スマホをいじらない(男性/総務・人事・事務/38歳)
・スマホの電源をオフにしておくこと(男性/金融関係/40歳)
・ラインやメールの着信もオフに(女性/その他/28歳)
・メモを取るのにスマホはやめた方がいい(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)
「自覚」を問うものも多くみられました。社会人として働くという意識をもつことが大切です。「自覚」とはつまり、マナーを守り、意欲的な姿勢をみせているかどうかということです。
・学生ではなく自分が入社して働いていると想定して行動してほしい(女性/総務・人事・事務/41歳)
・学生気分でやらない(男性/その他/40歳)
・社会人になりきる(男性/その他/44歳)
・職場に居るという意識を失わないこと(男性/その他/37歳)
・仕事であるという意識があるかどうか(男性/その他/42歳)
・意欲があるか(男性/その他/31歳)
・一生懸命な姿を見せる(男性/研究・開発/44歳)
・企業に対してリスペクトを持つ(男性/総務・人事・事務/47歳)
・やる気がないように見えたり、他力本願で、自分で学ぼうとしない人間は、いらないと思われる(女性/デザイン関係/36歳)
・インターンの会社の内容の下調べ(女性/その他/44歳)
話をするときの態度として、「相手の目をみて」「ハキハキと明るく」というのも大切なポイント。前述、意欲的・一生懸命な姿勢は話し方からも判断されます。
・相手の目を見て話すこと(男性/総務・人事・事務/45歳)
・明るくする、挨拶するとか声をはっきりと喋るとかすれば明るく見える。ミスはして良いので謙虚に、前向きに(男性/総務・人事・事務/45歳)
・話をしているときは聞いてほしい(女性/総務・人事・事務/46歳)
協調性は大切ですが、慣れ慣れしすぎる態度に警鐘を鳴らす意見も寄せられました。まだ採用(社員)になっているわけではない身として、“距離感”はわきまえたいもの。
・「つかず、はなれず」微妙な距離感を維持してほしい(男性/会社経営・役員/46歳)
・TPOをわきまえて行動(男性/営業・販売/40歳)
・ある程度の距離感(男性/企画・マーケティング/43歳)
・職場の人たちとの協調性(男性/営業・販売/48歳)
業務内容を気軽に人に話したり、SNSに投稿したりするのはNGです。企業側から説明はあると思いますが、基本的にインターンシップ中に見聞したことは口外しないことです。
・機密情報の取り扱いには注意(男性/研究・開発/42歳)
・守秘義務を守ること(女性/総務・人事・事務/32歳)
その他、「マナーといっても服装などは企業によって多少の違いがあるもの。わからなければ、聞いてください」(男性/出版・マスコミ関係/42歳)とも。インターンシップで気をつけるべきは、言葉遣い・時間厳守などの社会人マナー、そして職場での姿勢・話し方。明るく礼儀正しく、やる気のある印象を残せたら、いいですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の採用担当者 計100名