来年いよいよ就活を本格的にスタートする大学生・Nさんが最近悶々としているのは、OB・OG訪問についてです。Nさんの悩みは、
「よく、OB・OG訪問や、実際に行きたい会社や業界で働いている人に話を聞いたほうがいいっていうじゃないですか。でも私はサークルや部活に入っていないし、ゼミも新しいゼミなので、いきたい業界の先輩がいるわけではありません。大学のキャリアセンターで紹介される先輩も限られていますし。かといって、OB・OG以外の社会人の知り合いのアテもありません。話を聞ける“働いている人”って、いったいどうやって探したらいいんでしょう?」
というもの。そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、気になる企業で働いている会社員に話を聞きたい場合、どういうアプローチが考えられるか聞いてみました。
まずはサークルやゼミ、キャリアセンターなど、大学つながりをフル活用することが考えられます。
・サークルのOB・OG訪問(男性/金融関係/40歳)
・サークルやゼミなどのツテを頼るのが手っ取り速い(男性/研究・開発/44歳)
・学校の先輩にアプローチする(男性/金融関係/42歳)
・学校の就職課に相談してみる(男性/営業・販売/48歳)
・大学の就職部で紹介してもらう(男性/営業・販売/47歳)
・同窓会に聞いてみると紹介してくれる(男性/公務員/48歳)
でも、前述Nさんのように「そういったツテがあまりない」という人は? もっとも多かったのは、「行きたい企業に直接問い合わせる」というものでした。
・まずは企業の人事部でどう対応するのか、聞いてみること(男性/総務・人事・事務/47歳)
・企業に直談判(女性/その他/36歳)
・企業の人事部に相談してみる(男性/公務員/45歳)
・企業の人事部経由で、自分に合うかどうかを見極める為ということで、会社訪問(見学)をさせてもらえないかどうかお願いする(男性/総務・人事・事務/41歳)
学生は「いきなり連絡していいの!?」と思うかもしれませんが、ある採用担当者(男性/総務・人事・事務/45歳)は、
「企業に直接電話する、これ一択でしょ! やる気がある学生からの問い合わせは、嬉しいもんだよ、企業の担当者も。紹介してもらえるかどうかは企業によると思いますが、対応そのものは丁寧に、きっと喜んでしてもらえると思います」
とコメント。また
「当社では人事部が窓口となって学生の対応を行っている。希望部署の担当者と直接話をできる機会を設けたり、個人向けの説明会を実施するなどの対応も可能なので、まずは問い合わせてほしい」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
という声もありました。オフィシャルに会社説明会をしていない企業でも、個別に問い合わせれば説明の機会を設けてくれる場合もあるということのようですね。
その会社の雰囲気を感じ、また知り合いを増やすには実際に働いてみるのがいちばん。インターンシップやアルバイトをやってみては、というアイデアも。
・インターンシップ(男性/会社経営・役員/46歳)
・企業の説明会などや会社の現場の人の話を聞いてみる事(男性/その他/40歳)
・アルバイトを採用している企業は応募してみる(女性/その他/44歳)
その企業がインターンシップやアルバイトを募集していない場合だってありますよね。雰囲気だけでも感じるためには、
・会社の近くでバイトする(男性/公務員/30歳)
・「気になる企業」の近くの飲食店の常連客になる(男性/会社経営・役員/46歳)
という方法が寄せられたほか、「昼休みを狙って、その会社の人と思われる人に話を聞きにいく」(男性/営業・販売/39歳)という突撃案も。
その他、インターネットやSNSをフル活用するのはどうか、という意見も。
・SNSのつながりを使う(男性/コンピュータ関連技術職/45歳)
・フェイスブック(男性/その他/42歳)
・今はネット社会なので、検索やコミュニティなどでアプローチ出来るのではないかと思います(女性/その他/29歳)
その企業に勤めている人に本気で話を聞いてみたかったら、自分で動くよりほかありません。どうしようもなくなったら、就職支援サービスを手がけるエージェントに問い合わせてみるのも、一つの手かもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の採用担当者 計100名