就活を経験した社会人の多くが口を揃えるのが、「就活中はナーバスになりがちだった」ということ。はっきりと点数がわかる学校の試験と異なり、選考に通過しなかった場合、どこがどうダメだったのかがわからないままの就活では、自分自身を否定されてしまった気持ちになるためです。でも同時に、社会人たちは「就活は恋愛と同じ。その企業に合わなかったというだけで、否定しているわけではない」ともいいます。
とはいえ、選考に通過した・しなかった、友人は受かったのに自分は……など、やっぱり一喜一憂してしまうもの。そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、選考の過程で、就活生が「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいか、アドバイスを求めてみました。
もっとも多かったのは、「人は人」というものでした。自分の人生は、自分だけのもの。他人と比較したところで、選考がすすむわけではありませんね。「その間は人とつるまない」(女性/その他/40歳)など、他人の情報をあえてシャットダウンする、というアドバイスもありました。
・自分との闘いにのみフォーカス。他人と比較しても何の意味もない(男性/総務・人事・事務/42歳)
・自分のことに集中する(男性/金融関係/47歳)
・人は人。きちんと自分を見てもらえるように、努力してほしい(女性/その他/44歳)
・人は人。自分は自分。人の意見で焦るのはただ、早く決まったかどうかだけで、内容ではないと思う(女性/その他/33歳)
続いて、「自分を信じて努力を続けよ」という声も多く寄せられました。諦めたら、決まるものも決まりません。可能性を信じて続けることが、内定への道なのです。
・「見てる人は見ている」「良縁は必ずある」を意識すること(男性/その他/37歳)
・いずれ努力は報われる(男性/その他/42歳)
・いつか、自分にあった企業が見つかる(男性/企画・マーケティング/43歳)
・真剣に取り組めばどの結果でも納得できるはず(女性/その他/25歳)
・全てにおいて全力でやる(女性/営業・販売/26歳)
「逆に一喜一憂することも大事な経験」という採用担当者(男性/営業・販売/40歳)もいます。“一憂”のときは、自分がどうして落ちたのかを分析してみるのも一つの手。原因がわかれば、次なる対策を考えることもできますね。
・あまりにも落ちる際は、面接の受け方、履歴書の書き方に問題があるので、見直すべき(女性/デザイン関係/36歳)
・どうして落ちてしまったのか考えてみてください(女性/総務・人事・事務/40歳)
・なぜ落ちたか(スキルや経験、質問の受け答えにズレがなかったか)などを思い返して次に活かすようにするとよいと思います(女性/総務・人事・事務/32歳)
人は人、という考え方同様、縁がなかったと割り切ることも肝要です。気分転換をするのも良いでしょう。
・縁がなかっただけ(男性/営業・販売/36歳)
・企業ごとに求める人物像はまるで違います。単に優秀なら受かるというものではないです。落ちるべき会社で間違って受かっても入社後すぐに転職。受かるかどうかより自分に合う企業が見つかるかが大事です(男性/その他/42歳)
その他、「就活が人生の全てではない。長く大きい目で考えて」(男性/営業・販売/43歳)といったエールも。大切なのは、人のことを羨んだり、あるいは自分を否定的に捉えたりするのではなく、自分が納得できるまで活動をしたかどうか。そのうえでの結果なら、時間はかかっても受け入れられるものです。落ち込んでも、次に飛躍できるステップと考えて、乗り切りましょう!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の採用担当者 計100名