働き方についてのスタンスは人それぞれですが、改めて一般職の働き方が注目されているそうです。ある採用担当者(男性/44歳)は、「これまでは総合職志望ばかりだった大学の女子学生や、男子にも一般職志望の学生がいるようです」と話します。
一般職は転勤などがなく、総合職に比べて突発的な残業や休日出勤少ないのが人気なのだとか。でもそれって、本当……?
そこで今回JOBRASS編集部では、一般職として働く社会人100名に対し、「一般職になって良かった・得した」と感じたことがある人が、どのくらいの割合でいるのかを調査。また、「良かった・得したことがある」と答えた人には、どういう時にそう感じたのかを聞いてみました。
【一般職になって良かった・得したと感じることがありますか? 】
・ある 19.0%
・時々ある 28.0%
・ない 53.0%
「ある」「時々ある」と答えた人は、47%。「ない」という人が53%と、「ある」「時々ある」という人の合計をやや上回る結果でしたが、「良かった・得した」と感じたことがある人は、どういう時にそう感じたのでしょうか?
やはり多かったのは、「休みがとりやすい」というもの。事務仕事は自分のペースで仕事をすすめられるため、仕事の区切りがつくりやすく、休みも計画しやすいということのようです。
・休みが決まっていて自分の時間が作りやすい(女性/総務・人事・事務/27歳)
・休暇が取りやすい(女性/総務・人事・事務/43歳)
・時間が読める(男性/営業・販売/46歳)
・自分のペースでスケジュールを配分できることが多い(男性/営業・販売/48歳)
残業がないと、生活リズムも整えやすいですね。
・残業がなく、ほぼ定時で帰れる(男性/総務・人事・事務/36歳)
・総合職に比べて定時に帰れることが多い(女性/企画・マーケティング/40歳)
・長く起きている必要がない(女性/その他/28歳)
・無駄な残業をしない(男性/その他/31歳)
基本的に総合職のように役職につくことがなく、その分責任も重くないことにメリットを見出す人もいます。
・責任がなく、気楽に仕事に打ち込める(男性/総務・人事・事務/41歳)
・精神的に楽(男性/デザイン関係/27歳)
・責任が少ない(女性/その他/40歳)
・責任が軽いと感じること(女性/総務・人事・事務/33歳)
・ノルマがない(女性/その他/49歳)
残業などもなく、毎日同じ時間に同じ場所に出かけ、同じ時間に退社するスタイルなうえ、室内にずっといる一般職は「体力的に楽」(男性/コンピュータ関連技術職/41歳)という声も。
・夏は涼しく冬は暖かく過ごせる(女性/公務員/27歳)
・営業など、体を使う労働でない(女性/総務・人事・事務/42歳)
“出来”によって査定額が決まる総合職と違い、給料が一定であるため、精神的に安心という人たちもいました。
・安定している(男性/コンピュータ関連技術職/46歳)
・給与が安定した点(男性/営業・販売/40歳)
・普通という安心感(男性/その他/30歳)
その他、「いろいろ頼られる」(男性/総務・人事・事務/33歳)、「事務関係の仕事で頼りにされたり、ありがとうと言ってもらえること」(女性/総務・人事・事務/32歳)に喜びを見出す人や、事務仕事はどこの会社でもあるものなので、「転職しやすい」(男性/営業・販売/46歳)という意見も。
ただし、あくまでも一般職で働いている人すべてが上記のようなメリットを感じるとは限りません。「給料が一定」というのは、裏を返すと「昇給もあまりない」ということでもあります。大学を卒業したら、ずうっと社会人。自分がどのように働きたいか、何を大切にしたいのかを長い目で考えて、就職活動をするようにしましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年8月16日~2017年8月23日
対象:企業の一般職として働く男女 計100名