面接中、携帯電話やスマートフォンの着信音は切っておくというのは「常識」。では、ヴァイブレーションは? マナーモードではヴァイブレーションにするという設定にしている人も多いと思いますが、静かな部屋では案外ヴァイブレーションの振動音も響くもの。ヴァイブレーションも切っておくべきなのでしょうか?
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者102名に、面接中、携帯・スマートフォンは、着信音だけでなくヴァイブレーションも切っておいて欲しいかどうかをアンケート。合わせて、意見も聞いてみました。
【面接中、携帯・スマートフォンは、着信音だけでなくヴァイブレーションも切っておいて欲しいですか?】
・切っておいてほしい 72.5%
・ヴァイブレーションは許す 27.5%
アンケートの結果、「切っておいてほしい」という意見が7割以上。ただ、「ヴァイブレーションは許す」という意見も3割弱あったのも事実です。では、それぞれの意見を見てみましょう。
「許す」という担当者たちの根拠は、大きく2つ。ひとつは「緊急の連絡もあるかもしれない」ということ、もうひとつは「仕事のときもヴァイブレーションならOKだから」ということでした。
・マナーモードとして、標準的な考え方ではあるので(男性/コンピュータ関連技術職/40歳)
・緊急連絡もあり得るので(男性/金融関係/40歳)
・バイブは仕事の時も皆そうだと思うので(女性/その他/33歳)
・仕事でも、取引先との商談中に緊急連絡が入ってくるような事例はある。着信音を響かせさえしなければ、大目に見る(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
「ヴァイブレーションも切ってほしい」という担当者たちは、「ヴァイブレーションといえども、なんらかの音が聞こえると面接にも水がさされる感じになってしまう」「集中してほしい」など、「話をする姿勢」を訴えます。
・ヴァイブレーションも音がしてはっきりわかるので(男性/営業・販売/47歳)
・うるさい(男性/その他/41歳)
・じっくり話をする体制になってほしい(男性/営業・販売/49歳)
・一生を決める大切な面接です。長くても30分くらいですので、携帯の持ち込み自体遠慮していただき、面接に集中して欲しいです(男性/会社経営・役員/46歳)
・採用面接に来ていて、それより重要なことがあるなら仕方がないが、採用面接中のわずかな時間も携帯が気になる人間は、会社で数時間携帯を触れない状態を我慢できると思えない。何かしらで携帯が鳴っている人は不採用にする(女性/その他/39歳)
・真剣に面接する気があるかないかの判断になる(男性/営業・販売/48歳)
また、
「面接中に電話に出るわけはないのだから切っておいても同じ、それでつけておく意味はないから」(女性/その他/41歳)
「連絡が来たところで電話に出られないから」(男性/総務・人事・事務/34歳)
など、いずれにせよ電話やメールに対応することはできないのだから、ヴァイブレーションにする必要はないという意見も。ある採用担当者男性/総務・人事・事務/44歳)は、
「仕事の場合、相手との関係性によってはヴァイブレーションをつけておき、対応するケースはあり得ます。面接では、仮にヴァイブレーションが鳴ると、担当者のほうも『ん?』という感じになる。『大丈夫ですか?』『あ、でなくて大丈夫です』というやり取りが想定されますが、確認もせずに大丈夫と言うのだったら、つけとくなよ、と言いたくもなります。
ヴァイブレーションにしなくても、面接が終われば着信があったことはわかりますよね。人生を決める場に向き合う姿勢として、“気が散りうる状態”を示されると、真摯ではない、と判断する担当者は多いと思います」
と話してくれました。面接に臨む前には、自分のマナーモードがどういう設定になっているかどうか、今一度チェックしたほうがいいかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:企業の採用担当者 計102名