就職活動において、人生の先輩である親に意見を求めるのは自然なこと。でも、「ブラック企業ではないか」「給料は……」など親が子供を心配に思うあまり、説明会や面接にまでくっついてくるケースが多々あるようです。でも、それを見極めて判断するのも、社会人の第一歩。過干渉な親には、どう対処すべきなのでしょうか?
JOBRASS編集部では、就職して1~2年たった社会人になりたての先輩と、企業の採用担当者計111名に、親が説明会に来ていたことがあるかどうか尋ねてみました。
【親が説明会に来ていたことがある?】
・ある 23.4%
・ない 76.6%
「ある」というケースが23.4%と、ほぼ4分の1。5社に1社以上は、「親が説明会に来ていたことがある」と回答しています。親にしてみれば子供が心配なのかもしれませんが、企業側はビックリ。また、過干渉な親に悩む学生も多いようです。
ネットに「親の干渉がひどく説明会すら行けません」と悩みを吐露していた就活生(当時)は、
「大企業に行かないと何のために大学に出したか分からないと言って、中小企業の説明会に行かせてくれません」
と途方に暮れたような投稿を残しています。
就活生に親が“口出し”をするケースは多く、よくあるのが、「自分が聞いたことのある企業以外認めない」というもの。「大学に行けば、そこそこ名前が知られている企業には入れるハズ」「有名な企業なら、給料や福利厚生も安心」などという先入観を押し付けられ、自分の夢ややりがいを求める就活生と価値観の相違が生まれるようです。
そんな就活生から寄せられる悩みとして、もっとも多いのが
「親の過干渉をどうかわしたらよいのかわからない」
という内容。
しかし、その悩みに対して回答者からは、
「親に干渉されることを言い訳にして、自分が就活をしないことを正当化しているように思えてなりません。自分の人生の責任をご両親に押し付けるのはやめましょう」
と、「自分も大人なんだから、自分のことは自分で決められるくらいの強さを持つべし」という指南が寄せられています。
とはいえ、親を完全に無視できない人も多いでしょう。そんな人には、
「親が入り込めないくらい就職活動を忙しくしてみてはどうですか?就職活動は厳しいんだよ! っていうことを、口で言って理解してもらえないなら、態度で示すのも手かなと」
という声が。
「会社説明会に両親とも同行した」という学生は、ネット上に、
「面接では、父母は参加できないようなので、母が別室で待たせてもらってました。
人事の人からは、仲がよろしいんですね~とほめられました」
という体験談をつづっています。でも本当に「褒められ」たかどうかは微妙なところ。これから社会人になるにあたり、自立心は必要とされる要素の1つです。親元を離れ、自分で決断できる力をつけていきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:就職して1~2年たった社会人になりたての人+社会人企業の採用担当者 計111名