今や大学生の生活に、Twitterやfacebook、インスタグラムなどといったSNSは必須。でも、それは鍵をかけていない限り、「全世界に公開されている」内容です。学生時代のやんちゃ自慢、「やる気ない」「サボる」といった投稿、していませんか……? 採用担当者がそんな投稿を見たら、どう思うでしょうか。またどのくらいの企業が学生の名前を「検索」しているのでしょうか?
JOBRASS編集部では、企業の採用担当者計111名に、学生の名前を検索するかどうか尋ねてみました。
【学生の名前は最低でも検索する?】
・検索する 28.0%
・検索しない 72.0%
その結果、「検索する」と答えた担当者or回答者は28%、「検索しない」と答えた担当者or回答者は72%でした。学生の名前を検索して、わかる(わかりそうな)ことは主に
・facebookなどのSNSアカウント
・所属ゼミ
・サークル活動
といったことでしょうか。SNSアカウントがわかれば、生活ぶりやものの考え方、興味をもっているもの、交友関係などもかいま見えることでしょう。
検索するかしないかは、会社の規模によります。採用予定数が多い企業では、最初から一人ひとりの名前を検索していられないかもしれませんが、中小企業では検索する可能性も高くなります。単純に手間と時間の問題というわけです。
「全学生を検索しているヒマはありませんが、最終段階に近くなってきたら、検索することはあります。ユニークな学生に会うと、他にどういうことをしているのかなど、純粋に関心をもつためです。別に“アラ探し”をしたいわけではありません。
更新内容が原因で落とした、ということは今のところありませんが、大学や教授、授業に対してネガティブなことばかり投稿していたら、採点は厳しくなるでしょうね。会社に対してもそういう気持ちになるんだろうなあ、と思ってしまうからです。
逆に、さまざまなところを旅行して見聞を広め、楽しんでいる姿や、趣味をもち、何かにこだわっているような様子がみえると、こちらも興味をもちます」(50代の採用担当者)
また別の採用担当者からは、「面接後のほうが検索する」という声も。
「面接後、どういう面接だったか、といったことをペラペラと投稿している人がいそうだからです。してはいけない、というわけではありません。内容はともかく、働いてからもいろんなことを投稿しそうな、いわゆる“面倒”なタイプだな、と見えますね」
就活生の悩みに多いのが、「ブログやSNSアカウントは消したほうがいいのか」ということ。アカウント名と実名がかけ離れていれば“バレ”る確率も下がりますが、どこでどう判明するかわからないもの。Yahoo!知恵袋では、そういった質問に対し、
「消すべき」
「鍵をかける」
などといったアドバイスが寄せられていますが、もちろん後ろめたいところがなければ、消す必要はないでしょう。むしろ、SNSで広がった人間関係や知識などは、自己アピールのネタになるかもしれないのです。
最近では、企業側が面接時に「SNSはやっていますか?」と聞いたり、やっている場合、エントリーシートにアカウント名を書かせたりする例も少なくありません。そんなとき、嘘はNG。SNSに対する考え方と向き合い方を、自分のなかで整理しておきましょう。学生が企業を検索するのと同様、企業だって学生を検索できるということを忘れずに。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:企業の採用担当者 計111名