学生にとっては当たり前のスマホやSNSでも、企業側からしてみれば、その使い方には注意が必要だと思うことも少なくありません。もちろん利用は個人の自由ですが、過去、アルバイト中に“芸能人を見た”などとツイートして企業側が謝罪に追い込まれた例があるように、働く人として発してはいけない情報を“全世界に発信”してしまう可能性がなくはないためです。
では、SNSはとにかく“悪者扱い”なのでしょうか? 就活生のSNSをチェックする採用担当者もいるなかで、「お、この投稿はいいな」「こういう投稿をする学生とは会ってみたいな」と思うケースはないのでしょうか。
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、SNS上の投稿で、学生の自社に対する想いをはかることがあるかどうかをアンケート。その結果、「ある」と答えた企業(担当者)は5%と少数でしたが、そう答えた担当者たちに、どのような投稿をしていれば志望度が高いと判断するのかを聞いてみました。
【SNS上の投稿で、学生の自社に対する想いをはかることはありますか?】
・ある 5.0%
・ない 95.0%
少数ながら、SNS上への投稿内容から、学生の“その会社に入りたい”という想いを読み取ったという担当者もいたことが判明。どのような投稿だったのでしょうか?
・企業研究をみっちりしていれば(男性/営業・販売/32歳)
・その業界について語っている投稿が多い(男性/研究・開発/43歳)
・自社への熱い思いが感じられるとき(男性/その他/46歳)
・意気込みや将来性が伝わっている投稿(女性/その他/37歳)
・技術力の高さや、経営者の人柄を評価する内容を素直に投稿してくれている(男性/総務・人事・事務/47歳)
やはり熱意があると受け止められる投稿は、「業界や企業のことをよく調べていることがわかる内容」「その会社(業界)が好きだということが伝わる内容」、さらには「前向きで、働くことに意欲的」「将来的にどうしたいのかなど、自分の考えがあらわれている内容」であるようです。
ある採用担当者(女性/総務・人事・事務/47歳)は、「弊社の場合、学生のSNSチェックはマストではありませんが、採用人数が少ない場合、チェックしている担当者もいるようです。チェックしてみてあまりにネガティブなことを発信していたらNGで、視点はあくまで“ネガティブなことを投稿していないか?というもの。もちろんチェックをするなかで、ポジティブな印象のものはあるでしょう。ただ、SNSに投稿しているくらいなら、面接でアピールすればいいと思いますが」と話してくれました。
また別の担当者(男性/その他/43歳)は、「投稿は、いくらでも“つくれ”ますから、そこで弊社を熱望しているからといって、プラスポイントをつけることはあまりないかなと思います」とも。
まずは面接対策をしっかりと、ということですね!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名