あるメーカーの採用担当者いわく、「SNSをやっていることがわかるとネガティブに捉えられるというマニュアルが横行しているのか、先日就活生にSNSをやっているかどうか聞いたら、全員『やっていない』って言うんです。それはそれでウソくさいなと……。むしろこれからは企業の戦略としてもSNSは無視できないし、SNSのことは若い世代のほうがよく知っていてほしいという期待もあります」。
学生のSNS利用は“やっているもの”と思われがちなのかもしれませんが、ではやっていないと答える学生に対し、採用担当者はどう思うのでしょうか? 今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、「SNSをやっていない学生に対して思うこと」を直撃してみました。
最多だったのは、「どちらでもいい」という意見。SNSをやっているから評価が上がる、やっていないから評価が下がるというように、SNS利用の有無と評価は関係ないという声が大半でした。
・個人の自由なのでどうでもいい(男性/総務・人事・事務/38歳)
・やるかどうかは個人の自由であって、やっていないからといって評価が変わるわけではない(女性/その他/34歳)
・どちらでもいい。使いこなせてなくて非常識な問題を起こすくらいならやらないほうがいい(女性/その他/41歳)
・悪い印象などは一切ない。親の教育方針で使わせない場合もあるため、それはどうでもいい。入社後、必要であれば会社で教えればいいだけのことなため、特に何も思うことはない(女性/その他/39歳)
「やっていない」人がいることに理解を示しつつも、その理由が気になるという意見もみられました。「できない」なのか、「やりたくない」のか、そして「やりたくない」(やらない)理由によっても判断は分かれるようです。
・まじめだと思う(男性/その他/46歳)
・周囲に振り回されない信念がありそう(男性/公務員/43歳)
・いまどき珍しく変わっていていい(男性/研究・開発/41歳)
一方で、「やっておいてほしい」という意見も。時代の流れはある程度体感しておいてほしいということですね。
・トレンドに興味を持つ姿勢を持って欲しい(男性/金融関係/49歳)
・SNSはほどほどに知っておいた方がいいかも(女性/その他/30歳)
・極める必要は無いが、ある程度はやった方がいいと思う(男性/その他/49歳)
・時代になれておいてほしい(男性/その他/28歳)
また、「やらなくてもいいけど、仕組みは理解しておいてほしい」という声も多数みられました。
・今の時代、会社として活用することがあるかもしれないため、ある程度仕組みは知っておいてほしい(女性/コンサルタント/41歳)
・出来るのにやっていないのか、出来ないのでやっていないのかによって判断が違う。仕組みやSNSの情勢などはわかっておいてほしい(男性/その他/45歳)
まとめると、SNSをやっていないからといって評価とは無関係。ただし、自分はSNSをやっていないとしても、理解を示すような柔軟な姿勢はもっておいていいかもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名