採用担当者が学生のSNSをチェックしていたとしても、今の時代何ら不思議はありません。学生本人のSNSでなくても、ネット上にあがっている学生関係の情報をみていることは容易に想定されます。
今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、志望学生のSNSアカウントを調べたことがあるかどうか、聞いてみました。ベテラン担当者たちは、果たしてどうやって学生の情報をチェックしているのでしょうか?
【志望学生のSNSアカウントを調べる(探す)ことはありますか?】
・ある 11.0%
・ない 89.0%
「ある」と答えた人は11人。全体の約1割です。では、担当者たちは、一体どのようにしてSNSアカウントを調べているのでしょうか。
まずは「本人の氏名」(女性/その他/45歳)および「大学名、所属サークル名」(男性/営業・販売/46歳)、「ゼミ名」(男性/会社経営・役員/46歳)など。エントリーシートに書いてあるような、基本情報です。
そして面接後にネットをチェックする担当者たちからは、「会社名」(女性/その他/30歳)、「会社のある地名」(男性/研究・開発/43歳)など、名前と合わせて会社名や会社のある駅名、地名などを検索するという回答が寄せられました。
ところで、そういったことを調べて、どうするのでしょう?? 何を見ているのでしょう?編集部では、「気になる学生の情報や企業が就活生にどう思われているかといった評判について、日々ネット上でも収集している」という、ある採用担当者(男性/その他/47歳)に話を聞きました。
「会社の評判を調べるために、ツイッターなどの投稿に検索をかけることはあります。ものすごく悪態をつかれていると、どういう人がそういう投稿をしているのか、ちょっとは気になりますが、だからといってさらに調べたりとか、特になにかしたりするわけではありません。世間でどう言われているのか、知っておこうかなという程度ですかね。
学生のSNS利用については、これまで見かけた例でいうと、facebookをしている学生の場合、割と皆真面目なことを投稿していますね。ツイッターやInstagramなどは、学生が本名でやっているとは限りませんし、“特定しよう”という気持ちで見ることはあまりありません。名前+大学名で検索して引っかからなかったら、それ以上は何も、という感じです。
仮に検索して出てきたら? どういう生活をしているのかとか、ゼミの発表などであればどういう内容なのかとか。受けにきた学生が、会社の悪口をつぶやいたりしているとマイナス評価になります。自社にかぎらず、他社についてもです。働き方についても、何かやる前からあまりに文句が多かったり、批判めいた内容が多いと、面倒くさいタイプかも、と思ってしまうかもしれませんね」
採用担当者もヒマではないので、チェックはしていても、それほど深掘りしているわけではない様子。ただ、どこからどう情報がまわるかわからないもの。就活中は、SNSでの投稿に気をつけるだけでなく、ネットに自分のどういう情報があがっているのかも知っておいたほうがいいかもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名