せっかく内定を出してもらっても、学生がいくつかの企業の選考を同時進行させている場合、悩むことはあるものです。でも企業側からしてみれば、内定を出したその場で入社の意思が欲しいもの。辞退された場合、他の学生を採用しなくてはならなくなるからです。
今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、内定を出しているのに、即決しない学生のことをどう思うかアンケート。即決しなかった場合の対処法も合わせて聞いてみました。すると、なんと「取り消しを考える」という意見もチラホラ……一体学生がどういう対応をしたら、そうなるのでしょうか!?
もっとも多かったのは、「天秤にかけられているのがわかり、あまりいい気はしない」というもの。自ら「いつまでに回答する」という意思を示さない場合、優柔不断な人物と判断され、採用側にも見直す気持ちが芽生えてくるようです。
・やる気を感じない。取り消す(男性/コンピュータ関連技術職/46歳)
・決断力欠如が色濃いので採用意欲に欠けてしまう(男性/その他/40歳)
・恐らく複数の会社に応募しており当社は本命ではないと思われる。仮に採用を承諾したとしても不本意な気持ちは残るため、新規採用者としては不適切な人材。期限を切って回答を求める(男性/その他/45歳)
・1週間以内に連絡がない場合は、やる気がないと判断して不採用(男性/営業・販売/38歳)
・即決しないことで、その人となりを判断でき、採用見直しを検討せざるをえない(男性/総務・人事・事務/41歳)
・優柔不断、決断力に欠ける(男性/営業・販売/46歳)
・電話・メール等で一定期間返事がない時は内定を取り消す(男性/その他/46歳)
一方で、“仕方ない”と、学生側の事情に理解を示す担当者も多数。が、「気持ちはわかるが、連絡はほしい」(男性/営業・販売/47歳)、「期限を区切るなら、善処する」(男性/その他/37歳)という声がホンネといったところ。どうしても欲しい学生に対しては、回答期限を設けるなど“待ち”の姿勢だけでなく、
「何か迷っている点があれば解決できるように相談に乗るように心がける」(女性/総務・人事・事務/32歳)
「将来も含め当社の優位性を説く」(男性/その他/48歳)
など、なんらかのリアクションをとる担当者もいますが、基本的にはいつまでに心を決めるかなど、学生側から連絡を入れるのが礼儀です。
・学生の立場になってみれば、やむをえない部分もあると思う。いついつまでに決めてくれないと取り消しにすると伝えることもあるが、入社するか否かは学生が決めることなので、こちらも歩留まりを読んで採用するようにする(男性/その他/49歳)
・仕方ないと思う。しばらく待つ(女性/その他/45歳)
・自分の人生を決めるのだから仕方ない。こちらに気が向くよう仕向ける(男性/コンピュータ関連技術職/43歳)
・誰もが迷うのは当たり前で共感する。不安な点を解消する(男性/その他/43歳)
ちなみに「大学全体のイメージも悪くなる」(男性/その他/42歳)など、就活生個人のふるまいが、「大学全体の印象につながる」と答えた担当者も少なくありませんでした。就活生は、大学名を“背負っている”ことを忘れないようにしたほうがいいかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名