出身大学、何を勉強してきたか、志望動機、趣味、特技……。履歴書に書かれたこと以外に、独自のチェックポイントを持っている採用担当者もいます。今回JOBRASS編集部では、採用担当者106名に、採用に直結するかどうかはさておき、面接などの際に「実は密かにチェックしていること」を聞いてみました。
【面接などの際に「実は密かにチェックしていること」はありますか?】
・ある 25.5%
・ない 74.5%
その結果、「ある」と答えた人は25.5%。4人に1人以上の担当者が、こっそりチェックしているポイントがあるというのです。気になるそのチェックポイントとは!?
「カッターシャツの具合」(男性/営業・販売/49歳)、「身だしなみの清潔感や癖など」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)など、身だしなみをチェックしている担当者は多数。服装のなかでも、とりわけ「靴」という回答が目立ちました。
・靴が手入れしてあるか(女性/その他/40歳)
・靴の状態を見ていたことがあります。就活生にとって大事なアイテムで、手入れをしっかりしているかを観察します。注意、気配りを行き渡らせることができるかどうかという点にもつながると思うので(男性/総務・人事・事務/44歳)
「靴」に続いて多かったのが、「爪の手入れ」(女性/その他/43歳)、「爪の長さ」(男性/総務・人事・事務/40歳)など、「爪」をチェックするというものでした。
ある採用担当者(女性/32歳)は、「派手なネイルよりも、薄いピンクなどナチュラルに近いもののほうが好感度は高いです。以前、何も塗っていないのはどうかという質問を受けたことがありますが、それはまったく問題になりません。むしろ下手に塗るよりいいんじゃないでしょうか。
どちらかというと、適度な長さに切りそろえられていること。妙に長いと“仕事しにくそう”などと気になりますし、かといって噛んだあとのような爪の形をしていたり、深爪しすぎていたりすると、“何かストレスや、心のなかに抱えているものがあるのかな……”と勘ぐってしまいます。
爪のお手入れひとつで、ある程度その人の生活や性格まで読み取れてしまうということ。もちろん、爪が問題で採用の可否に直結するということはありませんが、“何かのときに”マイナスポイントになってしまわないようにすることは大切です」と解説します。
目は、人の気持ちをあらわす部分。「目が泳いでいたり、目線を合わせなかったりすると、こちら側は、強い気持ちをもって面接に臨んでいないのかな、と思ってしまいます。反対に、目ヂカラがある学生は、“何かやってくれそう”“信頼できそう”と思わせられるものです」(前出担当者、以下「」内同)
・目の力(男性/広報・宣伝/43歳)
・目線、泳いでいないか、発言している人を見ているか、など(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)
・瞬きの回数をよく見ます。あまりにも多いと、かなり緊張しやすい体質だと思い、プレゼンや大事な場面で大丈夫か不安になります(女性/公務員/30歳)
血液型をチェックしているという担当者もいました。「それを知ったところで、別に採用とは何の関係もありません。ただ、就活生と話をするときに、“A型っぽいのかな?”“O型っぽいな”など、あれこれ想像をはたらかせたい人もいるのでしょう」
・血液型、出身地(男性/営業・販売/42歳)
・血液型は密かにチェックしている(男性/営業・販売/36歳)
「これも、採用に影響するということはありません。会話の糸口をみつけるため……という程度でしょう。採用担当者も、限られた情報のなかで、その学生がどういう人で、どういう人生を歩んできたのかを少しでも多くつかみ取りたいのです」
・家族構成(女性/金融関係/35歳)
・兄弟姉妹の有無(男性/出版・マスコミ関係/49歳)
・血筋(男性/営業・販売/48歳)
・出身地(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
その他、「事前にその人の名前や情報をネットで検索する」(男性/営業・販売/48歳)という担当者も。ネットでの“人格”と、面接での印象が大きくことなると、担当者としては首を傾げたくなるということのようです。SNSをやっている就活生は、いつ誰が見ているかわからないと心し、また面接時の身だしなみは、注意に注意を重ねましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名