面接では何を聞かれるかわからないため、就活生は準備に一生懸命。また、どれだけ準備していっても、本番となると緊張するものです。
採用担当者の立場にしてみても、面接はその人の人生と会社の運命を決める一大イベント。担当者は一人ひとりの本音を限られた時間で引き出すべく、工夫を凝らしているのです。今回JOBRASS編集部では採用担当者106名に、面接など採用活動の中で、学生たちの本音を聞き出すためにしている工夫や努力をアンケート。まず【前編】では、話を聞く姿勢について。【後編】では、質問内容について解説します。一見なにげない雑談にみえても、その話にはきちんとした意味がありました。
・あまり固くならないような雰囲気を心がけ、色々質問してみる(女性/営業・販売/40歳)
・こちらもあまり堅苦しい言い回しにしないで、学生が緊張しない雰囲気を作るようにしています(男性/その他/38歳)
・できるだけフランクに話す。思いを引き出すような質問を心がける(男性/営業・販売/41歳)
・できるだけ本人の言葉で回答できるように、質問する側も決まりきった内容では聞かない(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・こちらのプライベートの話をして、相手のプライベートの状況をうまく聞き出すようにしている(男性/総務・人事・事務/48歳)
・学生の立場になって考える。また、自分の学生時代の頃の思い出を語る(女性/その他/40歳)
・基本的には笑顔でいることと、質問するときに自分自身の学生時代の頃の例を出して、答えやすくする(男性/その他/47歳)
・休日はどう過ごしているのかなど、自分の体験をまず話してから聞く。緊張させ過ぎないように優しい顔をする(女性/その他/43歳)
・自分が学生の頃の話をしてジェネギャップを提起し、リラックスさせようと努めています(男性/総務・人事・事務/42歳)
まず笑顔で自分の話をし、学生に心を開いてもらうところからスタートする担当者が大多数。ただし、「世間話から始めて、どこが本題か悟られないように話をすすめる」(男性/営業・販売/31歳)、「面接中、学生は十分注意していてボロを出さないので、普段の言動・行動を注意してみている」(男性/総務・人事・事務/44歳)という声にあるように、“まだ志望動機などの『本題』じゃないから、どう答えてもいい”なんて思うのは大間違い。担当者は、むしろ何気ないエピソードから、学生の“素の姿”を見ようとしていることは忘れないようにしたいものです。【後編】では、本音を引き出すために担当者が明かしてくれた“質問テクニック”をご紹介します。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名