多くの就活生が活用しているスマートフォン。そんな時代、採用担当者も学生のスマホ、SNSの使い方について悩みが出てきているのだそうです。
「面接時、携帯電話はマナーモードにするか、電源を切るのが常識。最近は面接内容をSNSで投稿されたり、担当者個人に対する感想を書かれたりすることもしばしばなので、“投稿しないでくださいね”と呼びかけています。でもそうすると、“投稿しないように言われた”と投稿されたことも……」
なんとも笑うに笑えない話。そこでJOBRASS編集部では、どれくらいの企業が注意を呼びかけているのか実態を探るべく、採用担当者106名に、SNSマナーについて学生に注意を呼びかけたことがあるかどうかを尋ね、「ある」という場合にはその内容を教えてもらいました。現場の採用担当者が漏らす言葉から、就活生は“やってはいけないこと”が学べます。
【SNSのマナーについて、面接などに来た就活生に注意を呼びかけたことはありますか?】
・ある 24.5%
・ない 75.5%
「ある」と答えた採用担当者は、約24.5%。ほぼ4分の1の割合でした。呼びかけた注意としては、全員が「面接内容の詳細は話さないように」ということ。
・面接で聞かれたことの詳細は話すな、と(女性/その他/32歳)
・注意点や面接内容の詳細について(女性/コンピュータ関連技術職/45歳)
・面接の質問などをSNSで公開しないように伝えている(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
では、実際に投稿されたことがある内容は?
・やはり面接で聞かれた内容が多い。特に「~って聞かれて困った」とか悪気のない投稿が多かった(男性/営業・販売/36歳)
・質問事項の内容を言及(男性/総務・人事・事務/42歳)
・質問内容を投稿された(男性/営業・販売/48歳)
・珍しい質問をされた事を書かれていた(女性/その他/33歳)
・会議室の写真をアップされた(女性/企画・マーケティング/43歳)
・企業情報など(女性/その他/40歳)
・担当者について、実名で感想をかかれたことがあった(男性/公務員/36歳)
・面接官の年齢や性別、質問の内容を投稿されたことがあります。会社としては不愉快です(男性/総務・人事・事務/44歳)
・やる気を感じない内容(男性/総務・人事・事務/43歳)
ところで、何故、SNSに投稿してはいけないのでしょうか? ある担当者(男性/総務・人事・事務/42歳)は、
「面接内容を投稿してほしくないのは、それによって他の学生が、わざわざ何らかの対策を講じてしまい、“素”の状態を見られなくなりそうだからです。“企業情報を気軽に漏らしてしまう可能性がある人物”と判断せざるを得ないということもあります。弊社はメーカーですが、“こんな新製品が今度出るよ!”といったようなことを、企業として発表する前に投稿されたら、マズいですよね。
担当者に関する内容も、お客様のことを簡単に投稿してしまいそう。また、面接ではヤル気がある風だったのに、SNSでは『ダルかったー』なんて投稿しているのは、もってのほかです(笑)」
と話してくれました。
うっかりNG投稿をしてしまいそうで、危ないなと思う人は、就活中は、SNSから離れたほうがいいのかも?
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名