今や社会人にとっても、学生にとっても、SNSは“普通”の情報収集ツールであり、連絡手段。では、学生側から企業の採用担当者に友達申請するのはアリなのでしょうか? JOBRASS編集部では、採用担当者106名に、学生から企業の採用担当者のfacebookに友達申請が来ることについて、どう思うかを直撃してみました。
調査の結果、圧倒的多数は「NG」。ただし少数派ではありましたが、「いいのでは」と理解を示した担当者もいました。では、それぞれの理由をみてみましょう。
多くの場合、雇用関係が生まれる前であり、失礼なことと受け止められるようです。その理由は「礼儀に反する」「馴れ馴れしい」、また採用担当者が企業側から禁止されており、“禁止されているとは言えないけれど、迷惑……”という場合もあるようです。
■「友達」ではない
・あくまで採用担当者であって友達ではないので良くないと思う(女性/その他/38歳)
・ありえない。友達感覚で面接に臨まれたら雇う気がなくなる(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)
■馴れ馴れしい、マナー違反
・なれなれしいからダメ(男性/公務員/45歳)
・なれ合いになる可能性があるのでやらないほうがいい(男性/営業・販売/38歳)
・はっきり言ってダメ。目上の人に対し、礼式も重んじない、軽率な行動を恥ずかしいとも思えない情けない行動だと思う(男性/総務・人事・事務/40歳)
・まず礼儀からしてありえない(男性/営業・販売/36歳)
■雇用関係が生まれる前の公私混同は分けるべき。採用担当者にとって不正になる場合もある
・まだ雇用関係がないから、好ましくない(女性/その他/35歳)
・一時的なものなので不要。採用になっても不採用でも友達でいるのはおかしい(男性/出版・マスコミ関係/42歳)
・採用するか否か判断する前に、何らかの関わりを持つのは良くない。通常の手続きから逸脱した行為は駄目(男性/その他/46歳)
・採用前にその企業の人に故意に繋がりを作ろうする行為ですし、しかもパソコン上ということで更に信頼を持てません。相手にも失礼だと思うので良くないと思います(女性/公務員/30歳)
・不正になるので、接触は禁止(男性/営業・販売/41歳)
・内定も出てていない段階で、学生から採用担当に友達申請をするのは非常識。採用担当者が学生と個人的な繋がりを持ちたいと考えているとは思わない(女性/コンサルタント/35歳)
では、友達申請は「アリ」という人の意見をみてみましょう。
■仕方ない
・この時代なので問題ないと思います(男性/その他/45歳)
・節度をわきまえていれば問題ないとは思う(男性/総務・人事・事務/45歳)
■意欲的
・企業のことを知りたいのだからいいと思う(女性/その他/32歳)
・当社に関心を持ってくれているので良いことだと思う。こちらも学生の身辺調査に利用できるので都合が良い(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
■採用ページなどならアリ
・採用担当者ではなく会社のページなら良いと思う(男性/公務員/41歳)
・就活情報を発信するためのアカウントなら良いのでは(女性/企画・マーケティング/43歳)
■社風による
・企業の社風によると思う(女性/金融関係/35歳)
・企業側で了承しているなら問題にならないと思う(女性/その他/39歳)
・Web系の会社や企業規模が小さくフレンドリーな会社なら気軽に友達申請する企業風土があるとは思うし、面接などで気軽に申請してという話が出ていたらありがとだとは思うが、そんな話もなくいきなり学生側から申請するのは、非常識だと思う(女性/コンサルタント/35歳)
まとめると、企業側、あるいは採用担当者から「友達申請OK」と言われない限り、自分からは動かないほうが良さそうということ。社会人になってからならともかく、まだどこにも所属しない就活生の身分では“非常識”と捉えられることが多いようです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名