夏の暑い時期に面接を受けることも多い就活生。会社員には「クールビズ」も浸透していますが、就活生も上着を脱いでもいいのでしょうか? 採用担当者が着ていなかったら、脱いでもいい? 何気なく脱いでしまって、マイナスポイントがつかないもの? 今回JOBRASS編集部では、採用担当者103名に、「面接中に上着を脱ぐことは、マイナス評価になるかどうか」を尋ねてみました。
【面接中に上着を脱ぐことは、マイナス評価になりますか?】
・あまりマイナスにはならない 45.6%
・完全にマイナスになる 28.2%
・全くマイナスにはならない 26.2%
その結果、45.6%とほぼ半数の担当者が「あまりマイナスにはならない」と回答。「全くマイナスにはならない」(26.2%)とあわせると71.8%の担当者が、「絶対マイナスというわけではない」という考えを示しました。一方で、「マイナスになる」と答えた担当者も28.2%と、4分の1以上います。それぞれの考え方は?
体温調節のために上着を脱ぐことには理解を示しつつ、基本的に、その人を判断するのは「内面」や「意見」などであるから、というのがその理由。ただし、「ベースの身なりがきちんとしていること」「上着を脱ぐときには一言ことわりを入れること」という条件をつける担当者が多いようです。
・こちらが知りたいのは内面なので(男性/営業・販売/31歳)
・意見をしっかりと述べてくれればそれでよい(男性/その他/40歳)
・ネクタイやその他の服装がきちんとしていれば問題ない(女性/その他/41歳)
・汗をダラダラかきながら、こちらが言うまで上着を脱がないような人が、仕事をまともにできるとは思えないから(女性/その他/38歳)
・暑いのは個人差であるのと、会社の空調に原因があることもあるから(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)
・汗だくで面接するよりはいいから(男性/コンピュータ関連以外の技術職/37歳)
・緊張で体温の調節がうまくできなかったりするから。それに上着を脱いだからといって面接とは無関係だと思う。ただ、脱ぐ前に一言ないとだめ(男性/その他/49歳)
・暑いなど理由がある場合は問題にならない。なぜ脱いでいるのか理由が不明確な場合はだいぶ気になる(女性/その他/39歳)
・暑ければ上着を脱いでも構わないし、許可を申し出等などの礼儀があれば良いのではないでしょう(男性/会社経営・役員/48歳)
・一言「脱いでもいいでしょうか?」といった後なら全く問題ない(男性/研究・開発/33歳)
・面接会場の雰囲気にもよりますが(喫茶店などで個別に面接をしているときは別)、暑いなど理由がある場合に、一言「失礼します」と断りがあってから脱ぐのならよいと思います。断りなく脱ぐのは、勝手にリラックスをしているようで、そういった配慮が普段からできないのかなと思います(女性/その他/45歳)
「マイナス」と答えた担当者の理由は、「上着を脱いでいる姿は正装ではなく、礼儀に反する」「我慢すべき(自分に甘い)」「集中していないように見える」という3つに分けられました。
■上着を脱ぐのは「正装」に反する
・身だしなみとしてきちんとしていない感じがする(女性/その他/44歳)
・正装すべきだから(女性/その他/49歳)
・礼儀がなっていない(男性/その他/41歳)
■我慢すべき、自分に甘い印象
・少しくらいの我慢は必要(男性/その他/40歳)
・面接のときくらい我慢しないと(男性/その他/34歳)
・自分に甘い印象を受ける(男性/その他/48歳)
■面接に集中していないように見える
・やむを得ない理由なら仕方ないし、状況が好転するなら良いが、面接に集中していないように受けとれる(女性/総務・人事・事務/39歳)
・上着は着ているべきだし、面接中に何かアクションするのは、面接に集中していない証拠だから(女性/その他/49歳)
・面接中は面接に集中しているはずなので、上着を脱ぐ余裕はないと思うから(女性/その他/49歳)
・やる気がないように見えるから(男性/金融関係/36歳)
脱ぐとしても、「一言」が最重要。基本的に暑いなか面接に行く場合、汗を拭くためのタオルやハンカチは必携です。また汗だくのまま会場に入らないよう、時間に余裕をもって家を出るなど気をつけて!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年11月11日~2016年11月21日
対象:企業の採用担当者 計103名