どんな企業にも、さまざまな部署があります。例えば広告代理店でも、みんながキャッチコピーを考えたり、CMの企画を作ったりしているわけではありません。いわゆる“華形部署”には希望が殺到するものですが、採用を担当する人事部のほか、経理部や法務部、総務部といった部署だって存在します。
そして、総合職はどんな部署にも配属される可能性があります。では、希望の部署って、どこまで聞いてもらえるのでしょうか? JOBRASS編集部では今回、社会人1年目~2年目の先輩187名に、希望の部署につけたかどうか、そして今の部署でどう感じているかを聞いてみました。
【入社して、希望の部署につけましたか?】
・希望の部署で、今も楽しい 33.2%
・希望していた部署だが今は楽しくない 23.5%
・希望していた部署ではないが、今は楽しい 20.9%
・希望していた部署でもなく、今は楽しくない 22.4%
希望の部署につけたという人は56.7%。半数を少し上回る程度で、希望の部署ではないという人も多いようです。ただ、希望の部署でも楽しくないという人が23.5%いる一方で、希望の部署ではないけれど楽しいという人が20.9%という値に。
希望の部署だからといって、必ずしも「楽しい」とは限らないのですね。では、会社員が「楽しい」「楽しくない」と思う理由は?
■仕事内容が思っていたのと違った
・想像以上に大変だから(男性/その他/25歳)
・つまらない(女性/その他/27歳)
・やりがいを感じない(男性/営業・販売/25歳)
・仕事内容に幻滅したから(男性/その他/28歳)
■こんな職場環境と思わなかった
・思っていたような労働環境ではなかった(男性/総務・人事・事務/29歳)
・暇が多いため(女性/その他/24歳)
■人間関係がストレス
・人間関係が苦痛だから(男性/総務・人事・事務/29歳)
・上司が嫌(男性/総務・人事・事務/27歳)
・人間関係。嫌いな人がいる(女性/コンピュータ関連以外の技術職/24歳)
■新しい発見があり、刺激がある
・責任感のある現場につけて手応えを感じた(男性/その他/23歳)
・勉強になるから(男性/その他/27歳)
・結果的に今やっている仕事はやりがいがあるから(女性/その他/26歳)
・違う部署に配属されたが、扱っている商品に興味を持つことが出来たから(男性/その他/26歳)
・今のほうが向いている業種なので(男性/その他/28歳)
■人間関係に恵まれた
・同僚に恵まれた(女性/研究・開発/25歳)
・そのような部署があるとさえ思っていなかったが、比較的メンバーには恵まれている方だから(男性/公務員/29歳)
・上司が親切で優しい(女性/コンピュータ関連以外の技術職/29歳)
・人間関係が良好で楽しめる環境だから(女性/その他/25歳)
■仕事が合わない
・自分に向いていない仕事だったから(女性/その他/25歳)
・仕事が合わない(男性/営業・販売/26歳)
・嫌いな仕事をしているから(女性/金融関係/25歳)
・仕事をこなせていないから(男性/営業・販売/27歳)
■人間関係がストレス
・人間関係が上手くいかない(女性/営業・販売/22歳)
希望の部署で、かつ今楽しいと思えている人は、仕事内容が想像通りで人間関係も良好という2つの条件が揃っているようです。希望していない部署で、“案の定”仕事が合わず、また人間関係もストレスという人からは、「負荷の割に給料が安い」(男性/その他/26歳)という声も。せめてお給料が良ければ耐えるのに……といったところでしょうか。
こうして俯瞰してみると、「楽しいかどうか」を決めるカギになるのは、仕事内容以上に「人間関係」なのかも。企業研究のときには、「そこで働いているのがどういう人たちか」といったことや「職場の雰囲気」を調べるのも重要そうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年10月14日~2016年10月20日
対象:社会人1~2年目の男女 計187名