就活生が企業を選ぶのは悩むものですが、採用担当者にとっても、どの学生を採用するかは大きな決断。そして、判断に迷うことが多いのも現実です。
JOBRASS編集部では採用担当者125名に、評価が「同点」になってしまい、どちらの学生を採用するか迷う場合に、何を決め手にするかを尋ねてみました。
最も多かったのは、「顔」「容姿」「表情」など、印象にまつわるものでした。「身だしなみ」「明るい笑顔」なども含めて第一印象が重要とといえそうです。
・見た目。仕事において、見た目は重要なポイントだから(男性/デザイン関係/43歳)
・容姿(男性/営業・販売/40歳)
・外見の印象も大事だと思うから(女性/総務・人事・事務/46歳)
・容姿のいい人。もちろん例外もいるが、容姿のいい人間は人が寄ってくるため、人への対応のいい人や、自分を良く見せようとするため自然と対応がいい人が多い(女性/その他/39歳)
かった回答です。面接でいろいろ聞いても、最終的な決めては「第一印象」に戻ることも多いことがわかります。
・印象。顔や立ち居振る舞いや背格好から醸し出されるものも含め(女性/その他/27歳)
・印象が強かった方(女性/その他/34歳)
・印象の良い子(女性/総務・人事・事務/32歳)
・第一印象はやはり大事だと思います(男性/企画・マーケティング/42歳)
・第一印象で纏っていた「雰囲気」(男性/その他/36歳)
・同点であれば、第一印象で決めます。やはり、出会ってすぐの印象は、お客様の前でも同じことが言えると思います(男性/コンピュータ関連技術職/28歳)
「中身がよければスーツのシワなんて関係ない」と侮るなかれ。清潔感、身だしなみが左右することだってあるのです。
・清潔感(女性/その他/33歳)
・清潔感。清潔かどうかは生活態度が表れているから(女性/その他/40歳)
・靴やシャツなどの身だしなみ(男性/コンピュータ関連技術職/48歳)
厳然たる判断材料となる「学歴」。大学で何をしていたかも重要なポイントです。
・学歴(男性/コンピュータ関連以外の技術職/29歳)
・学歴、過去にどれだけ頑張ってきたかがわかるから(女性/その他/22歳)
・学校の知名度。同じ成績なら頭の良い学校(昔でいう偏差値が高い)生徒を採用します(男性/営業・販売/35歳)
職場では元気さ、明るさなどポジティブな印象をもつ人のほうが好まれます。
・元気さです。はきはきしてるかとか。仕事は、どんなにいい大学を出ても、精神面が強くないと続けられないからです(女性/営業・販売/41歳)
・性格が明るそうな人。問題に直面した時にポジティブな発想が出来そうだから(男性/その他/48歳)
・好感の持てる笑顔(女性/出版・マスコミ関係/32歳)
・笑顔。何かと得をすると思う(男性/その他/40歳)
採用担当者も人間。最終的には「自分はこの人と一緒に働けるかどうか」「馴染みそうかどうか」を判断するという担当者も少なくありませんでした。
・一緒に仕事をしたいか(女性/営業・販売/40歳)
・一緒に働きたいかどうか(男性/公務員/35歳)
・自分との相性(男性/会社経営・役員/49歳)
・社風と合いそうかどうか(男性/総務・人事・事務/49歳)
今の時点で能力が同点なら、将来伸びるのはどちらか。採用担当者も真剣です。
・将来性。時間をかけて育つ人材か迷いますが、自分の直感を最後には信じます(女性/総務・人事・事務/38歳)
・伸びしろを感じさせるものを持っている者(男性/営業・販売/45歳)
・意欲(潜在的な能力)(男性/その他/42歳)
誠実さを挙げる担当者もいました。真面目に働いてくれそうかどうか、企業側にとってはまずそれからなのです。
・人間性(男性/その他/41歳)
・人柄(男性/コンピュータ関連技術職/45歳)
・誠実さ(男性/その他/35歳)
数多くの学生に会う採用担当者。自己PRや志望動機はもちろん大切ですが、“同列”になる学生も多いなか、最終判断は「身だしなみに清潔感があり、明るい表情で誠実さと将来性を感じさせる」人ということになりそう。僅差で悔しい思いをしないためにも、面接には頭の先から足元まで、十分気を配って臨んでくださいね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年10月14日~2016年10月20日
対象:企業の採用担当者 計125名