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最近は、スピード写真でも履歴書用のものを写せる機械が増えてきました。お手軽に証明写真を撮影できるようになる一方で、採用担当者いわく、履歴書に「ピースをして写ってる写真を貼っていた」「スナップ写真だった」「バイトの選考だったが、プリクラが貼られていた」などという事例も後を絶たないそうです。
 
さすがにそれは無いにしても、履歴書の写真というのは、皆“同じ顔”。分け目はきちんと、口は横一文字……。笑った顔などではダメ？　ダメだとしたら、どうして？
 
JOBRASS編集部では、企業の採用担当経験者231名に、履歴書やESの写真で、「歯を出して笑っているもの」はアリかナシか、そしてそれぞれの理由を聞き出しました。
 

 
【履歴書やESの写真、歯を出して笑っているものはアリ？ナシ？】
・アリ　22.5%
・ナシ　77.5%
 

 
77.5％の採用担当者が「ナシ」との意見。「アリ」とするのは、22.5％にとどまりました。歯を出した写真が受け入れられるのは2割強と考えると、出さないほうが無難？　それともやっぱり自分は“笑顔”推し？
 

 「アリ」という採用担当者の理由

 
■写真にこだわらない
 
・外見にはこだわりません（男性／会社経営・役員／57歳）
・歯ぐらいでガタガタ言う企業の方が頭が悪い（女性／その他／40歳）
・写真は好きにすればいい（男性／出版・マスコミ関係／41歳）
 
■その人を表しているものなら良い
 
・その人が「自分を一番よく表している」と思える写真ならそれが常識やルールに関係なく一番と考えるから（男性／その他／50歳）
・似合うといい（男性／その他／44歳）
・自分の“一番いい”写真であればいいと思う（男性／総務・人事・事務／37歳）
・笑顔慣れしてるという変ですが、普段からよく笑う人は笑顔も自然ですし、それは本人の魅力。笑顔が自分の特長のひとつであれば、笑顔の写真でも全然いいと思います（男性／出版・マスコミ関係／49歳）
 
■明るさが伝わる
 
・明るくていい（女性／営業・販売／25歳）
・明るく見えてよい（男性／その他／44歳）
 
■笑顔が「悪い」わけはない
 
・笑顔はよいから（女性／その他／35歳）
・笑顔は最大の幸せのサイン（男性／デザイン関係／47歳）
・表情豊かな方が良い（男性／デザイン関係／55歳）
 
■人柄がわかる
 
・真顔より笑顔の方がむしろ好ましい。その人の普段の表情が分かるから（男性／会社経営・役員／45歳）
・笑顔の写真が素直にとれる人に、ネガティブな人はいないと思うから（女性／その他／44歳）
・人間性が垣間見られる（男性／その他／49歳）
・人柄がでるので（男性／研究・開発／32歳）
 
■職種によっては効果も
 
・接客業務ですが、いいと思います。（男性／営業・販売／48歳）
・たとえば営業の職種であれば笑顔は非常に大事（男性／総務・人事・事務／47歳）
 
■個性を感じる
 
・ユニーク（男性／総務・人事・事務／55歳）
・個性があり、話してみたい（男性／その他／39歳）
・才能がありそう（女性／その他／39歳）
 

 「ナシ」という採用担当者の理由

 
■真面目さが伝わらない、軽く見える
 
・ヘラヘラして見えるから（男性／公務員／36歳）
・まじめさが感じられない（男性／その他／54歳）
・軽薄な印象に映る（男性／その他／53歳）
・笑顔の写真を求めていない。就職活動に対してふざけているような印象を受ける（男性／コンピュータ関連以外の技術職／40歳）
・仕事に対する姿勢を疑う（男性／その他／47歳）
 
■失礼、不謹慎
 
・下品であり企業を馬鹿にしていると錯覚される（男性／その他／46歳）
・礼儀がなっていない、ふざけている（男性／その他／46歳）
・完全に面接をなめているように感じるから（男性／その他／42歳）
 
■KY疑惑が生まれる
 
・仕事とプライベートを分けて考えれられない印象が生まれる（女性／総務・人事・事務／39歳）
・ふざけているとしか思われない。いわゆるKYな人ではないかと性格も疑ってしまう。（男性／会社経営・役員／41歳）
 
■何かをごまかそうとしていると思われる
 
・裏表がありそうな印象だから（男性／その他／41歳）
・笑顔の中にごまかしが隠れている（男性／会社経営・役員／47歳）
・常識的にそう思う。笑っている写真なら意図的なものを感じる。個性を評価するよりも扱いにくさが頭をよぎる（男性／会社経営・役員／51歳）
・無理に表情を作った感じや砕け過ぎに見えて、良い感じは受け難い（男性／その他／36歳）
 
「外見にはこだわらない」「外見で判断しない」「個性で良い」という意見がある一方で、「履歴書は、仕事をするための第一歩。不真面目、不誠実そうな印象をもつ」「オン／オフが分けられない人なのかと不安になる」という意見が多数を占めました。
 
かといって、あまりにムスッとした表情も、人に与える印象としてどうなのか、心配なもの。写真館だと、数多くの証明写真を撮影してきたカメラマンに、自分が印象よく写っているかどうかも相談できそう。また、どうしても写真に自信がない人は、証明写真を撮影する前に、鏡の前で“微笑”を練習するのも良いかもしれません。
 
 
【調査概要】
方法：JOBRASS就活ニュース調べ（インターネット調査）
調査期間：2016年9月16日～2016年9月26日
対象：企業の採用担当者　計232名