就職活動、周りが内定をとり始めたのに自分はなかなかうまくいかない……またはうまくいかなかったらどうしようという人がこの記事にたどりついていると思います。相性など一概に言えないときもありますが、就活の方法に問題がある場合もあります。
少なくとも、自分に問題があると捉えたほうが健全ですし、対策も考えやすいでしょう。なぜならば相性などは自分ではどうしようもありませんから、自分で出来ることを見つけて改善していくことが内定を獲得する上での近道となります。
本記事ではなぜ就活がうまくいかないのか、その原因と内定獲得のために今からできることをお伝えしたいと思います。
まず基本として、アクション数は内定数に影響する要素のひとつです。自分が名前を聞いたことある企業ばかりに応募してエントリーシートが通らないと言っている人は、好きなアイドルのブログにコメントをして返事がありませんと言っているのと似たようなものです。あなたはアイドルに、文章や写真だけで「おおおっ!? 会いたい!」と思われる人でしょうか? ぜひ自分が名前を知らない企業にも自分からアクションをとってください。
どうしても知らない企業に応募が進まないなら、まずは友達10人に「企業名は知らなかったけど、興味をもった企業教えて」と聞いてみて探したり、合同説明会で1ブロック、社名を一切気にせずに端から端まで制覇してみたりするのも良いかもしれません。まずはアクションを起こすことです。
20社くらい選考中の企業を維持して行動してみる期間がある人は結果が出やすいと思います。
次に考えられるのは、応募する場所が合わないことです。自分にないものに憧れがちな人や自分の好きなことに一直線になる人が陥りがちです。たとえば、感じよく笑顔で対応するのが苦手でどちらかというと内気なタイプだけど、洋服が好きで接客をしたい人。本を読むことや文章を書くのが大好きで、本の出版に関わりたい人。でも、よく考えてみてほしいのは、仕事は自分の強みや才能を使って価値を人に与えて、お金をもらう行為であるということです。自分の好きなことをやって楽しむのが仕事の目的ではありません。自分の好きなことをやって楽しむのは、お金を払ってすることです。自分が得意なことを発揮して、相手を楽しませたり役に立ったりすることが仕事で一番必要とされることなのです。
あなたが好きでやってきたことは、人からよく頼まれたり、反響を呼ぶレベルだったり、お金を払ってお願いされたりしていたことですか?もしそうではない分野に、思い切り絞って活動をしてきたのであれば、応募する分野を変えましょう。
いままで利用してきた就職活動サイトから、学校の求人を探すとか、スカウトメールをもらった企業を中心に応募するとか、人材紹介エージェントに紹介をしてもらうといったように、これまでとは応募する手段を変えてもいいと思います。視野を広げてみると、自分を活かせる環境が見えてくるものです。
応募した数は50社を超えたし、企業も幅広く受けているのに惜しい局面もなくまったく結果につながらずにほぼ一次面接落ちという人は、相手にとっての魅力をもっと磨いていく必要があります。まず、その人の魅力は「非言語的なもの(ノンバーバル)」と「言語的なもの(バーバル)」の2種類あります。
ノンバーバルの部分としては、まず自分の話している様子をビデオに撮って以下のポイントをチェックしましょう。
1.表情
2.目線
3.声のトーン
4.話し方
5.姿勢
客観的に映像を観ると自分でも気づけることがとても多いです。あまり自分が話している様子を観察するのが好きな人はいませんが、勇気を出してチェックして、気になるところを直していきます。
次にバーバル部分としては、まず自分が話したいことではなくて、相手が魅力に感じるほかの人とは違った自分の特徴を話せているかを見直しましょう。どうしても自分よがりな視点で、この話をしたい、この話は価値がない、話してはいけないといった固定観念があることが多いので、客観的にプロとして意見をくれる人に相談してみるのがいいです。とはいえ、話しすぎないことも大事です。会話を大事にしましょう。
一次面接は通過するようになったけど、最終面接の途中でだめになりがちという人は、自分の考え方が足をひっぱっている可能性が高いです。以下に挙げる考え方にあてはまるところはありませんか? チェックしてみてください。
1.仕事に対して本当は働きたくない気持ちが大きい
仕事に対してマイナスなイメージが大きいと、すべての受け答えに力がなくやる気が伝わらない原因になります。企業に対しても「ブラック企業ではないか?」を調べることばかりに労力をかけてしまい、企業が理解してほしい情報を拾いにくくなってしまいます。
2.自分に自信が持てず、相手に自分をおすすめできない
アピールしていても、表情や態度に自信のなさが出てしまい、相手からすると弱気な人に見えてしまいます。自分が洋服を買いに行ったとき、気に入った洋服について買う気で質問しようと思っても、店員さんがイマイチ自信がなさそうだったら「自分の見立ては間違っているのかも? 」と気持ちが下がりませんか? 売り込む相手が自信を持つことは大前提なのです。
3.自分の損得を考えていて、相手の役に立つことを考えていない
やりたい仕事で楽しみたい、少しでも給料の高いところ、福利厚生が充実しているところ……というように、自分の損得だけにしか目がいっていない人は選ばれません。自分が入ることで、どういった部分がその企業や顧客にプラスになるかを本気で考えている人、数年先に活躍するイメージを描ける人が企業から見て魅力がある人です。
4.相手からよく思われようとして自分の気持ちを隠している
企業に評価されるために、必要以上に自分を飾ろうとする人は、話に実感がこもらず印象に残りません。本当はどう思っているのか? という謙虚でシンプルな気持ちの方が相手に伝わります。
5.また面接に落ちたらどうしようとうまくいかないイメージしかわいていない
失敗するかもしれない…と思っている人は、不安や恐れでより緊張感が強くなりますし、表情も固くなります。面接に臨む前の自分の気持ちを言葉にしてみましょう。
上記にひとつでも当てはまる人は、考え方を変える努力をしてみてください。
1.何のために働くのか、前向きな目的を考えてみる
2.短所も長所に変えられないか考えてみる(心配性→よく考える、など)
3.希望企業はどのように売上をあげていて、助けるために何ができるか考える
4.「友達に本音で話すなら?」と考えながら率直に今の気持ちに向き合ってみる
5.上手くいくイメージを先につくって、そのために今何ができるか考える
上手くいかないということは、これまでの自分のスタイルを何かしら変える必要があるということです。まずは今までの自分は通用しないということを受け入れることから始まります。仕事をはじめても思い通りにいかないことはたくさんあるでしょう。就職活動はその予行演習ととらえて、今壁にあたることはラッキー! と思ってください。最後はうまくいく、と強い気持ちで周りの力も借りて乗り越えていきましょう。