採用担当者によると、“インターンシップあるある”なのが、「参加学生が途中で消える」ことなのだそうです。連絡があるのはいいほうで、何の連絡もなく、またこちらから連絡してみても音信不通状態になることもザラだとか。それって、企業側はどう思っているの? その学生の後輩に、影響は……!?
JOBRASS編集部では、採用担当者122名に、インターンシップ生として採用したにも関わらず途中離脱した人がいたかどうかを尋ね、いた場合のいきさつを聞いてみました。
【インターンシップ生として採用したにも関わらず、途中離脱した人はいましたか?】
・いた 32.8%
・いない 67.2%
「いた」と答えた担当者は、3人に1人! かなりの確率ですね。では、どういった感じで途中離脱したのでしょうか?
・面接で通ったのにその後連絡が途絶えた(女性/その他/29歳)
・連絡がとれなくなった(女性/その他/29歳)
・徐々に連絡が取れなくなり、フェイドアウトした(男性/企画・マーケティング/41歳)
・ラインでの連絡で、体調がとても悪いとのこと(女性/その他/34歳)
・突然来なくなって一週間後に辞退しますとメールが届いた(男性/営業・販売/47歳)
・本人には結局何の連絡もつかなかった。携帯にかけても出ない。実家にかけると母親は「ねています。連絡させます。」だけ。結局解雇。通達を出しても相手からはリアクションもなし(女性/総務・人事・事務/39歳)
・全く来なくなり、家に行っても居留守を使い。最終的には親が出てきた(男性/営業・販売/49歳)
・突然来なくなって、電話しても親御さんが対応してくるだけだった(男性/総務・人事・事務/43歳)
連絡をするとしても、メールやLINEという一方的な手段。では、「辞めたくなった」理由を、学生は企業に、どのように伝えていたのでしょうか?
・怒ったら 何もいわずに去った(男性/総務・人事・事務/28歳)
・不本意な事をやらされる、という事がたえられなかった様子だった。他人が定めたルールに従い他人から押し付けられた義務を果たす、という事に拒否反応を示す人は会社員は無理、と伝えた(男性/その他/45歳)
・仕事についてこれなかったみたいで、「自信がない」と言ってやめていった(男性/その他/44歳)
・不安がたまったらしい(女性/その他/29歳)
・無断欠勤で、こちらから電話すると、職場が怖くて行けなくなってしまった……と言われた(男性/その他/43歳)
・他のところに決まった(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・何社も受けていて天秤にかけていた(男性/その他/44歳)
他には……
・田舎に帰るからと(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
せっかく応募して、受け入れてもらえているのに、勿体無い気もしますが…… ある採用担当者は、
「確かにインターンシップは、その会社で自分が働けるかどうかということを見るためのものでもあるので、“合わないな”と思うことはあるでしょう。基本的には、それでも続けることで何か得る物はあると思います。というか、どの会社に入っても、やりたくない仕事はあるものです。
それでも、辞めたくなったときの理由はきちんと説明してほしいですね。連絡がなく、こちらから連絡するとなると、仕事が増えることにもなりますし……。自分で説明し、相手に納得してもらうことも、社会人としての第一歩だと思います。
その学生の出身大学への影響? まあ、“あの大学にはこんな人がいたなあ”くらいですが、仮に同じ大学から続くと“何かあるのか”と思うことはあるかもしれませんね(笑)」
と話してくれました。インターンシップ中、イヤになったら、逃げ出す前にまず何がイヤだったかのかを自分で見つめることで、自分を成長させることができますよ。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:企業の採用担当者 計122名