もし、美人だったら。もし、家がお金持ちだったら。もし、海外で生まれていたら……。人は誰でも「もし……だったら」を想像してしまうものですが、人生を決める就活のときは、それが顕著に出てくるようです。
JOBRASS編集部では、就活に行き詰まったことがある人218名に、「◯◯だったら◯◯だったのに」と親をちょっと恨んだことがあるかどうか、ある場合はその理由を聞いてみました。
【「◯◯だったら◯◯だったのに」と親をちょっと恨んだことがありますか?】
・ある 35.3%
・ない 64.7%
その結果、3人に1人以上の人が「ある」ことを告白。では、みんなどんなことで“ちょっと恨んで”しまったのでしょうか? ランキングにしてみました。
もっとも多かったのが、「お金に余裕があったら」というもの。お金があれば、予備校に行ったり、私立の学校に行ったり、選択肢が広がったのに……ということです。ただしなかには「金持ちだったらフリーターでいられるのに」(男性/公務員/43歳)なんていう声も。どれだけのお金持ちを夢みていたのでしょう……。
・お金があれば希望の学校に通えたのに(女性/その他/39歳)
・お金持ちだったら、いい学校に行けてたかも(女性/その他/33歳)
・もう少し裕福だったら予備校など通えた(女性/その他/27歳)
親のコネがあれば、就職も苦労しなかったのに……と考える人は少なくありません。でも、仮に親のコネがあったらあったで、入社後に“悪目立ち”もしてしまうこともあります(コネというのは、必ず噂で広まるものなのです)。実力で切り拓いたほうが、納得できる人生を送ることができるかもしれません。
・コネがあれば楽だった(女性/総務・人事・事務/33歳)
・親の顔が広ければいいのに(女性/その他/28歳)
・家柄が有名だったら、自分がアピール下手でも向こう側に理解してもらいやすかったのに(男性/その他/35歳)
案外? 多かったのがこれ。身近な相談相手でいて欲しいと思う人は多いようです。
・もっと就職の仕方を一緒に考えてほしかった(女性/総務・人事・事務/35歳)
・親がもっと、私にあう仕事を進めてくれたり、アドバイスしてくれたら、就職と進学で迷うことがなかったのにと、大学3、4年のころに思った(女性/その他/39歳)
・人生の分岐点で、もっと先を見たアドバイスがあれば、もう少し違う道を選んでいたと思う(女性/その他/39歳)
3位と似ていますが、自分の話を聞いて、わかってほしかったという声も多数。どんな理由があるにせよ、否定されたり、受け入れてもらえないのは辛いですよね。
・進路を束縛された(男性/その他/44歳)
・こちらの言う事を一切聞き入れなかった(男性/その他/37歳)
・もっと親が柔軟性のある、理解のある親だったらなあ……と思っていました(一方的なダメ出ししかされなかった)(女性/その他/35歳)
ルックスは、基本的には遺伝……。ルックスが良ければ、就活でもいろいろと得をしたのかもと夢想?
・もっとかっこよかったら……(男性/営業・販売/43歳)
・もっと可愛いかったら人生違ったのにと今でも思う(女性/その他/29歳)
・もっと美人だったら得したのに(女性/その他/36歳)
・顔が良ければ人生得していたのに(女性/その他/34歳)
親がもっと教育に理解があれば……という声がありましたが、一方で、「もし親に留学強制されずに、普通に高校3年間いって、どこかに現役合格していたら」(女性/その他/40歳)という人も。親が良かれと思ってさせた留学でも、本人に行きたいという意志がなければ、その後何か壁にぶつかったときに“留学しなかったら……”と思ってしまうのかもしれません。
・もっと親が進学や就職に理解があれば気が楽だったのに(女性/その他/24歳)
・就職に有利な大学に行かせてもらえればよかったのに(女性/その他/36歳)
教育の一貫ですが、習い事をさせてくれていたら、大人になって字や語学で苦労しないのにと思ってしまう人たち。子供のうちのほうが、吸収は早いですもんね。でも、何事も、決して大人になってからでは無理というわけではありません!
・習字を習っていたら字が上手だったと思う(男性/その他/30歳)
・小さい時から英語を習わせてくれていれば、外資系に就職できたかもしれないのに(女性/総務・人事・事務/46歳)
家が自営業だったら、継いでしまえば就職のことなど考えずに済んだのにという発想。ただし、家が自営業でも自分は外で働きたいという人からは、「自営業なので、サラリーマン家庭だったらコネがあったのにと思った」(女性/総務・人事・事務/40歳)という声が。
・自営業だったら何かと便利(男性/その他/35歳)
・自分の家が何か稼業をしていたらよかったのに、と思った(女性/その他/38歳)
面接のときに口下手で話せない、内気などで苦手意識をおぼえた人たちでしょうか。でも、自己アピールの方法は人それぞれ。嘆くばかりではなく、自分の「強み」をみつけるようにしましょう!
・もっと社交的な性格だったら、もっと上手に世渡りが出来たんじゃないかと思う(女性/その他/42歳)
・明るくてよくしゃべる人間だったらこんな思いしなくてよかったのに(女性/その他/29歳)
頭の質は親の遺伝? 育て方? いずれにせよ、頭が良かったら就職に苦労しないと思った、という意見。
・頭がよかったら(女性/その他/41歳)
・頭が良ければ(女性/その他/37歳)
・頭の回転が速ければよかった(男性/コンピュータ関連以外の技術職/37歳)
人生に「タラレバ」はつきもの。でも、輝いている人に共通するのは、「今の自分」を自分自身がまず認め、自分が好きな自分でいられるようにする努力! 人のせいにしない生き方をしたいものですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:就活に行き詰まった経験がある人 計218名